ブログでの面白い文章の書き方のコツを教えるライティングクリエイト講座・第5回は「キャッチフレーズのオマージュ」です。

 

 

今回も前回の「天丼と三段落ち」と同じように具体的なテクニック論なので分かりやすくて使いやすいものになります。

 

キャッチフレーズのオマージュ

キャッチフレーズというのはコピーライターが作るような短くて心に残りやすいものではなくて、別に長くてもいいから「なるべくみんなが知っているもの」という知名度の高いものである必要があります。

 

「今でしょ!」
「やられたらやり返す・・・倍返しだ!」
「オラに元気を分けてくれ・・・」
「目がああああああああ」

 

おそらくこの辺りは比較的誰でも知っている部類のキャッチフレーズに入ると思います。

 

キャッチフレーズのオマージュはそのまま、これらの有名なキャッチフレーズを
少しもじるだけの簡単なテクニックです。

 

これは「誰でも知っていること」がすでにフリとなるので、少しもじるだけで
「外しすぎない」「意外性を演出する」
というフリとオチの条件を満たした笑いを作ることが出来る。

ライティングクリエイト講座第1回「フリとオチ」を参照。

 

「もじる」はダジャレである必要はない

もじるっていうのは別に

「でっかいどお。北海道。」

みたいなダジャレである必要はありません。

 

大枠さえ同じなら全然違う言葉を使ってしまっても大丈夫です。
まあ「フリとオチ」のことを考えると出来れば言葉の後の方をオマージュした方が
面白くはなるけど。

 

私はライティングクリエイト講座第2回「自己開示と本音」の時に
とにかく明るい安村のギャグをオマージュして

「安心してください。嫌われてますよ。」

という風に言いましたね。

 

ダジャレで使うよりはこういうものの方が自然だと思います。

「キャッチフレーズをそのまま言う人」をフリに出来る

ちょっと外すだけでフリとオチになるからこんなに簡単なことはないんだけど、普通の人は

「有名なキャッチフレーズをそのまま言う」

くらいしかしない。

 

「今でしょ!」なら「今でしょ!」のまま言うし、「倍返しだ!」もそのまま言うだけ。
テレビで流行っているギャグをそのまま言うって小学生なんですけどねw

 

ただ逆にこういう「そのまま言う人」がいるおかげでそれがフリとなるので、少しオマージュするだけで
笑いに変えることが出来る。

 

例えば「今でしょ!」をそのまま言った人がいたとして、その会話が忘れ去られた後に
全く関係ない別の人がとんちんかんなことを言い出したとか無知を露呈したとする。

 

そうしたらその人に向かって「バカでしょ!」と言うとか
クズエピソードを披露したとかなら「クズでしょ!」と言うとか(出来ればあのポーズ付きで)。
そのあたりは臨機応変に。

 

逆に「今でしょ!」をそのまま言うならそれは天丼(第4回ライティングクリエイト講座を参照)となる。

 

これは状況によるとしか言えないけど
天丼の方が「同じことをそのまま言うだけ」で考えなくて済むので楽ではありますね。

 

限定的不合理の概念(第3回ライティングクリエイト講座を参照)から言えば
より大きな不合理が生み出せるほうを選ぶのがベスト。

 

私なら
「じゃあいつやるのか?・・・・・まあ自分の好きな時にやればいいんだけどね。」
と言うか、全然今じゃないタイミングで「今でしょ!」と言うかのどちらかで
意外性を大きく生み出せる方を選ぶ。

2つセットでオマージュすれば破壊力倍増

半沢直樹の「やられたらやり返す・・・倍返しだ!」は
そのセリフもオマージュしやすい方ではあるけど
「半沢直樹」という名前自体がオマージュしやすいので
2つセットでオマージュすることもできる。

 

こういう「〇〇といったら□□というセリフ!」という2つセットのものは
両方をオマージュ出来るので強い。

 

①半端な直樹
「やられたらやり返す・・・1.3倍返しだ!」

 

②半休直樹
「やられたらやり・・・すみません子供の卒業式なんでこれで失礼します。引継ぎは佐藤さんにお願いしていますので。」

 

③半ギレ直樹
「うるせえ!」

 

確か過去にこういう「半沢直樹大喜利」みたいな2chのスレッドが立っていたと思う。
そしてその時に見たものを勝手に拝借している可能性が高いw
自分で考えたやつもありますけどね。

 

半沢直樹の場合は名前を先にオマージュしても
台詞を先にオマージュしてもどちらでも良いけど、
どちらか先にオマージュすることで限定的な状況を作って
もう一つの方がより滑稽さが増す(第3回「限定的不合理の概念」を参照)。

 

そしてオマージュするのはなるべく文章の後の方にすることで
フリとオチが生まれる(第1回「フリとオチ」を参照)。

 

③半ギレ直樹の台詞はフリとオチもくそもないくらい原型が無いんだけど、
このように例示としていくつか挙げることで三段落ちが可能になっている。
三段落ちも広い視点で見たフリとオチ。

センスよりインプットの量が大事

このキャッチフレーズのオマージュをするのにはセンスというよりは
「どれだけキャッチフレーズの引き出しがあるか」
というインプットの量が最も大事です。

 

私自身、ブログの記事を書いている時にこのキャッチフレーズのオマージュについては

「直感で思いついたときだけ書く」

というもので、あまり当てにしていないところが多い。

 

インプットの大切さはまた別のところで話そうと思いますけど、単純に
元となるキャッチフレーズ自体を知らなきゃオマージュ自体出来ませんからね。

 

心持ちとしては
「自分とは違う世代や価値観の人たちの間で流行っているものにも興味を持つ」
というのが非常に大事です。

 

心の底から理解するということまではせずとも、とりあえず言葉だけ知っているだけでも
オマージュすることが出来るからです。

 

SNSで現実世界の友達用のアカウントを「リア垢」と言うとか
インターネット上で話題になることを「バズる」と言うとか
アーティスト写真のことを「アー写」と言うとか
ももクロファンのことを「モノノフ」と言うとか。

 

知ってさえいればオマージュすることが出来ますから、食わず嫌いをするのではなく
とりあえずアンテナを広げてみるというのが大事です。

 

流行りものだから、とか昔のものだから、といって敬遠するのではなく
高尚なものでも低俗なものでも関係なくまずは知ってみようとする姿勢が大事。

 

漫画でも小説でもテレビでも映画でも、とりあえず話題になっているものは見てみようという
ある種のミーハー心が必要です。

 

まあマーケティングの観点から言っても「一般の人たちにウケるものは何なのか?」という視点は
大事になりますしね。

 

ブログでの面白い文章の書き方のコツを教えるライティングクリエイト講座第5回「キャッチフレーズのオマージュ」は以上です。

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