ブログでの面白い文章の書き方のコツを教えるライティングクリエイト講座第4回は「天丼と三段落ち」です。

 

天丼と三段落ちはお笑い用語でもよく使われているので馴染みがある人も多いでしょう。

 

今までのライティングクリエイト講座は大きな概念だったりマインドセットだったりと結構曖昧なことを話してきましたが
この「天丼」「三段落ち」に関しては本当に「ザ・お笑いテクニック!」という感じで分かりやすくて単純です。

 

天丼とは

天丼というのは「同じことを2回以上重ねて言う」というテクニックです。
「かぶせる」とも言いますね。
一度言ったことをもう一度、二度と繰り返すという単純なテクニックで笑いを誘うことが出来ます。

 

天丼に海老天が二つあることが語源になっているんだそうな。

 

これは「さっき言ったこと」という縛りを課して限定的な状況を作って滑稽さを生むという限定的不合理の概念に沿っていますね(第3回ライティングクリエイト講座を参照)。
さらに言うとフリとオチにもなっています(第1回ライティングクリエイト講座を参照)。

 

全盛期の木村拓哉から見る「天丼」

私が天丼と言って思い浮かぶのは、いつのだったか忘れたけど00年代前半くらいの時の笑っていいとも特大号。
その笑っていいとも特大号に全盛期の木村拓哉が出ていたんです。めっちゃオラついてる感じの。

 

笑っていいとも特大号は番組改変期で新しく始まるフジテレビのドラマの番宣を兼ねてやってましたよね。
それぞれのドラマの出演者がチームになって様々なゲームを行って得点を競い合うみたいな感じで。

 

いいとも特大号ってそれぞれのチームが順番にゲームをやっていくと思うんですけど、
それでキムタクの出演しているドラマのチームがゲームを終えた後に
キムタクはこんなことを言ったんです。

 

「このゲーム、超おもしれえ・・・!」

と。

 

この発言自体は別に面白くもなんともないんですが
「キムタク様が楽しんでる~~~!キャ~~~~~~!」って感じで観客は大盛り上がりだったんです。
もう当時はキムタクが何か言うたびにキャ~~~~~~!という感じでしたからね。

 

木村拓哉って周りが盛り上がっててもお構いなしで
「ちょっと待ってちょっと待って」って流れを止めてまで「オレの話を聞け!」って
やるところありますよね。

 

特に当時は全盛期の木村拓哉です。めっちゃオラついてる感じの。
人気もオラつきも全盛期だったのですが、流れを止めても「キムタクだから」と許されたのです。
そして「キムタクが何を言うんだろう?」と息をのんでキムタクの発言を
待っていたんですね。それくらいのカリスマがありました。

 

 

んでいいとも特大号ってドラマチームにまじって「いいともチーム」っていうのもいますよね。
爆笑問題がよくいいともチーム代表として出てて暴れまくってた印象がありますがw

 

ドラマチームが一通りゲームを終えた後、最後にこのいいともチームがやるので
「オチ担当」みたいな扱いになっていました。

 

そのいいともチームにドンドコドンのぐっさん(ものまね上手い人)が出てたんですけど、ゲームを終えたぐっさんが

 

「このゲーム、超おもしれえ・・・!」

 

と言ったのです。キムタクのモノマネを少し入れて。
さっきの盛り上がりもあったのでこれで観客は大爆笑。
つまりこれが天丼です。

 

天丼の利点

この天丼の良いところは

・同じことを繰り返し言うだけという単純さ
・1回目の発言が盛り上がらなくても大丈夫
・自分発で天丼を勝手に作り出せる

というところです。

 

同じ事を繰り返し言うだけという単純さはこの例から見ても分かりますね。

 

そしてこれも大事なのですが

例え1回目に盛り上がらなかった発言でも天丼にすることで面白くなる

ということなんです。

 

仮にこの時の木村拓哉の発言が盛り上がっていなくてもぐっさんの天丼(しかもモノマネ)は受けたでしょう。
つまり「天丼」は滑った人を助ける役割も持っているということ。
バラエティ番組だとお笑い芸人同士が「滑った人を天丼でサポートする」という連携がよく見られます。

 

人気もオラつきも丸くなった今の木村拓哉が言ったら「裏切者―!」とかヤジが飛んできそうですけどねw

 

そして天丼はこのように「他人の発言」ではなく、自分の発言を勝手に繰り返すことも出来ます。
あくまでもこの講座は「ブログでの面白い記事の書き方のコツを教える」というものなのでこれは大切です。

 

私が木村拓哉の話をする時にも「めっちゃオラついてる感じの。」と同じ発言を繰り返したのが分かりますね。

 

実例としてあげるために結構無理やり入れたのでそこまで面白いわけじゃないし不自然な流れになったかもしれませんがニュアンスを掴んでいただければOK。

 

単に文章が面白くなるというだけでなく、天丼は「説得力」の観点で見ても効果があります。

 

というのも「同じ主張を繰り返すことで説得力が増す」という単純な話です。

 

繰り返しによる効果は「単純接触効果」とか「ザイオンス効果」とも言われていて心理学では割と有名なものです。テレビCMが繰り返し流されることによる商品に対しての好感度が上昇することなどからもわかりますね。

 

ただ同じCMをずっと流しているとやがて飽きられるように、バリエーションを変えて繰り返し主張することが最も効果的です。コピーライティングの観点からも同じで言い方を変えたり視点を変えたりした方がより主張が受け入れられやすいのですが、それが出来ない場合には

あえて一字一句違わぬ発言を繰り返す

 

ことで天丼にもっていく、というやり方も有りだと思います。

 

ただしこの天丼は少し間を置いてから使った方がより効果的です。
逆に言うとあまり間髪入れずにすぐ同じことを言うとあまり面白くなりません。

 

あと

「大事なことなのでもう一度言いますよ」

みたいに振ってしまうと意外性がなくなります。

三段落ち

三段落ちは天丼と似ているので発展形として同時に使いやすいのでこちらもお話しておきます。

 

三段落ちの分かりやすい例は漫才師が客いじりをするときの

「べっぴんさん、べっぴんさん、一人飛ばしてべっぴんさん」

というものです。これもフリとオチですね(第1回ライティングクリエイト講座を参照)。

 

 

普通の三段落ちはこのように1,2,3!って感じのリズムを重視した笑いになりますが
天丼のように時間を空けることでも可能です。

 

天丼を言うと「同じことを2回言う」というフリを作ることが出来るので3回目が生きる。
3回目に言うのは天丼で使った言葉から少し変えることでオチになるし、
限定的不合理の概念にも当てはまる。

 

 

先ほどの全盛期の木村拓哉(めちゃオラ)の発言で三段落ちを作るなら、例えばネプチューンのホリケンあたりがゲームをやった後に無邪気な感じで

「このゲーム、すげー楽しい!」

と言って

「そこは『超おもしれえ』だろ!?」

って突っ込ませるのがバラエティ番組で見える完成形かな。
別にホリケンじゃなくても良いんだけど、無邪気さと自由さがあるとより面白そうだからホリケンが適任。

 

そして何気に「めちゃオラ」というのも細かい三段落ち。

 

ブログでの面白い文章の書き方のコツを教えるライティングクリエイト講座第4回「天丼と三段落ち」は以上です。

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